成功の鍵はスケーリング
クラウド ベンダーを評価する際には、テクノロジー プラットフォームをいかにスケーリングするか、ビジネスニーズにサービスが迅速に適応できるかどうかを理解することが重要になります。Workday では、真のスケーリングは、すべてのお客様の最も過酷なワークロードを毎日、一度に処理できるサービスである場合に達成されると考えています。
クラウド ベンダーを評価する際には、テクノロジー プラットフォームをいかにスケーリングするか、ビジネスニーズにサービスが迅速に適応できるかどうかを理解することが重要になります。Workday では、真のスケーリングは、すべてのお客様の最も過酷なワークロードを毎日、一度に処理できるサービスである場合に達成されると考えています。
Workday は世界でも最大規模の企業にサービスを提供しているため、お客様と私たちにとってシステムのスケーリングは常に最優先の課題です。よく聞かれるのが、常に変化し、ときには複雑なお客様の要件に Workday のクラウド インフラがどのように対応できるのかということです。
大まかに、次のような事実でおわかりいただけるでしょう。
5,500 万人のユーザーが Workday システムを利用。
フォーチュン 500 企業の半数以上が Workday のお客様のコミュニティに参加 (うち約 90% がシステムを運用中)。
社員数 10 万人を超えるお客様のうち 50 社以上が現在 Workday のアプリケーションを稼働中。
クラウド ベンダーを評価する際には、テクノロジー プラットフォームをいかにスケーリングするか、変化し、増大するビジネスニーズにサービスが迅速に適応できるかどうかを理解することが重要になります。Workday の視点から見ると、アクティブ ユーザー数、ワークロード、利用状況、パフォーマンスなど、考慮すべき多くの要素があります。こういった要素は組織ごとに大きく異なるため、この機会に私たちのアプローチを詳しくお伝えしたいと思います。
Workday システムの設計は、人とマシンの双方からの需要が拡大するのに合わせて、計画どおり進化してきました。
お客様の成功は Workday をはじめとするソフトウェア サービスの真の指標であり、そのサービスがニーズに合わせてスケーリングできるかどうかにかかっています。しかし、スケーリングとは厳密にはどのようなものでしょうか?
スケーリングは、トランザクション スループット、データベース ボリュームおよび読み取り/書き込みスループット、月間アクティブ ユーザー数、Web サービス トラフィック、またはデータ I/O など、多くの方法で定義できます。しかし、最も重要なのは、特定のお客様のピーク時のワークロード需要を、ビジネスのニーズおよび個人ユーザーの期待の両方に対応したパフォーマンス スピードでシステムが処理できることです。Workday では、真のスケーリングは、すべてのお客様の最も過酷なワークロードを毎日、一度に処理できるサービスである場合に達成されると考えています。
以下は、Workday サービスの機能を強調する主な指標の一部です。
管理している社員の合計数。Workday ヒューマン キャピタル マネジメント (HCM) および人財ソフトウェア サービスでは、アクティブな社員 (現在 5,500 万ユーザー)、退職した社員、臨時従業員、および元従業員を含む 1 億 2 千万人を超える人財の社員レコードを管理しています。
仕訳行の合計数。クラウド財務および会計ソフトウェア サービスで、Workday はお客様全体で 750 億件以上の仕訳行を処理しています。
最大規模の採用数。Workday のリクルーティングおよびタレント マネジメント ソフトウェア サービスで、あるお客様に対して 1 日で 50,000 件を超える採用トランザクションが実行されました。グローバルでは、Workday はひと月に 600 万人の社員の採用をサポートしています。
トランザクション。Workday では年間約 3,650 億件のトランザクションを処理しており、この数は前年比 40% のペースで増加しています。
給与計算処理。Workday が提供する給与計算機能では、最も多いお客様で500,000 人を超える社員の給与計算を処理しています。
最大規模のワークロード。Workday は世界中で 1 時間あたり 100 万ユーザー以上のサービス リクエストに応えています。また、1 時間あたり 80,000 ユーザーが利用する、あるお客様の社員向けセルフサービスイベントをスムーズにサポートしています。
Workday は当初から、お客様のニーズを満たし、時間の経過とともに変化するそれらのニーズに応じて迅速に進化できるという一連の原則に基づいて、Workday プラットフォームを設計しました。
Workday のテクノロジーは何層もの抽象化に基づき構築されています。これには、API 駆動型設計の原則が含まれますが、システム レベルで行われます。このアプローチによって、Workday の開発者はサービスの各レイヤーを、上下のレイヤーに影響を及ぼすことなく単独で進化させることができます。Workday は、システム内で直に設定されたソフトウェアという従来のモデルではなく、メタデータとしてアプリケーションを作成することで、アプリケーションとその下にあるトランザクション システム間の抽象化を実現しています。そうすることで、お客様がサービスを設定できるようになります。これは微妙な違いですが非常に重要なことで、中小企業から非常に複雑なグローバル企業まで、システムを稼働中のすべてのお客様が、各自のニーズを独自に満たす Workday 環境を運用していることを意味します。
それぞれのお客様は、カスタマイズされたアプリケーション コードを使用するのではなく、アプリケーションの設定を通じてこれを実現します。また、抽象化アプローチを採用しているため、同じバージョンを使用しているすべてのお客様の Workday アプリケーション全体を、単一のプラットフォーム上で継続的に更新できます。これにより、企業の超並列トランザクション スループットから、アプリケーション コードの効率向上やシームレスなデータ コンバージョンの実行まで、自信を持ってサービスをスケーリングするための根本的な変更を毎週のように取り入れることができます。
顧客ベースとそのビジネス オペレーションのグローバル性に配慮して、Workday のサービスは 24 時間稼働し続けています。お客様のワークロードの多くは季節によって変動します。給与計算は毎週、隔週、毎月、または月 2 回ごと、あるいは必要に応じて実行できます。社員はスケジュールされたシフトの開始および終了時にチェックインとチェックアウトを行います。ファイナンシャル プランニングは毎月、または、月に数回行われることがありますが、帳簿は四半期または 1 年ごとに締められます。グローバル企業では、あらゆる種類の活動が 1 日中休むことなく行われています。
Workday のサービスでは、それぞれのお客様に固有のワークロードのタイプや、ワークロードがピークに達するタイミングをより深く理解するよう努めているため、特定タイプの処理リソースを自動スケーリングすることで、時間によって変化する需要に応えることができます。Workday プラットフォームの水平方向へのスケーリング (スケールアウト) (これにより可用性の向上も実現) に加え、トランザクションやレポート、検索、クエリ、スケジュール済みのジョブ、インテグレーションなどの処理に最適化されたノードを使用して、ワークロードごとに異なる方法でスケールアウトすることもできます。これにより、特定のお客様の現在および将来のニーズを満たす、適切な組み合わせのリソースを適切なタイミングで適用できます。
高性能なシステムに依存しているのは、人だけではありません。Workday は企業のビジネス テクノロジー エコシステムの中核を担っているため、多くの場合、そのエコシステム内の他のシステムやサードパーティの Web サービス API、クラウド サービスに統合されており、それらのパフォーマンスは Workday に依存しています。このようなシステム間の統合および API 呼び出しは以前にも増して、ほとんど把握できないスピードと量でトランザクションを加速させるようになってきています。
Workday システムの設計は、人とマシンの双方からの需要が拡大するのに合わせて、計画どおり進化してきました。システムの高度な水平方向へのスケーリングを可能にすることで、Workday はお客様のユーザー数やワークロードに合わせて拡大、成長することができました。たとえば、現在 Workday の最大のお客様が 1 日に処理するトランザクション数は、5 年前の 最大のお客様と比べて 20 倍になっています。
今日、Workday は、世界で最も多様で複雑な組織向けに毎月 300 億件を超えるトランザクションの処理を行っており、高い信頼を獲得しています。このようなプラットフォーム設計によって、これまで Workday は順調にシステムをスケーリングしています。今後も引き続き、お客様の成長に合わせてスケーリングし続けていきます。数年前にビジネスを軌道に乗せることを可能にした、急速な進化に対応するための原則は変わらず Workday と共にあり、拡大する規模と複雑さに迅速に適応してそれらを管理するための、将来にわたる準備も十分に行っています。
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AI の開発者やそのテクノロジーを導入する企業は、AI が良いことのために活用されるように連携して取り組む必要があります。AI バリュー チェーンに関与するすべての人々が、AI の開発・使用について責任を持って進めるという使命を担っています。