プロフェッショナル サービス オートメーションによってクライアント向けプロジェクトの全体的なライフサイクルをサポートする方法

現在のプロフェッショナル サービス市場においては、優れたカスタマー サポートを提供することが何よりも重要です。激しい競争、常に変化する経済情勢、顧客ニーズの変化、新しいリモート配信モデルなどにより、シームレスなカスタマー エクスペリエンスの必要性が高まっています。これを実現するためには、新しいビジネス チャンスの管理から、プロジェクトに関するリソーシング、納品、追跡、請求、報告にいたるまで、すべてのプロセスを合理化する必要があります。 

しかし、業務が細分化されているために、多くのプロフェッショナル サービス企業が、プロジェクトを一元的に把握することに苦労しています。分散したシステム、一貫性のないプロセス、サイロ化されたチームによって作業効率が低下し、人財、プロジェクト、財務のデータをプロジェクトに関連付けて日々の進捗状況を可視化することも難しくなります。 

プロフェッショナル サービス企業がクライアントのビジネスを成功に導き、効率性、洞察力、顧客満足度を高めるためには、プロジェクトの立ち上げから完了までの全体的な見通しを立てる必要があります。 

これを実現するのが、プロフェッショナル サービス オートメーション (PSA) プラットフォームです。このブログでは、PSA プラットフォームの概要と、プロフェッショナル サービス企業が PSA プラットフォームを使用することのメリットについて説明します。

PSA プラットフォームとは

プロフェッショナル サービス オートメーション (PSA) プラットフォームは、サービス提供企業がフロントエンドとバックエンドの中核的なビジネスプロセスを管理するためのソフトウェア プラットフォームです。プロフェッショナル サービス企業は、PSA プラットフォームのビジネス オートメーション機能を使用して、新規案件の管理、リソースの管理、作業時間や経費の入力、財務取引業務などを行うことができます。

セールス チーム、リソース マネージャ、プロジェクト マネージャ、財務チームが各種業務を効率的に管理し、常に変化するニーズに適切に対応するためには、あらゆるタイプのデータ ポイントを表示して行動するための唯一の正しい情報源が必要になります。Workday プロフェッショナル サービス オートメーション (PSA) には、人事、業務、財務に関する情報を 1 つのアプリケーションに集約して、フロントオフィス、ミッドオフィス、バックオフィスをサポートする機能が用意されています。 

Workday PSA を使用して、適切な人財を適切な業務に割り当てることにより、クライアント向けの請求可能プロジェクトのすべてのライフサイクルを管理することができます。また、プロジェクトに関する詳細なインサイトが得られるため、リソースの使用状況、プロジェクトの請求処理、収益の把握、作業時間の追跡、経費管理について、適切な意思決定を行うことができます。

では、プロジェクトのライフサイクルにおける主要な要素を Workday PSA でどのようにサポートするのかについて紹介します。

サービス提供企業が PSA プラットフォームを使用するメリット

セールス チームは、クライアントとの契約を締結する前に、サービス提供チームやオペレーション管理チームと積極的に連携しながら業務を進める必要があります。その際、現在のプロジェクトと今後のパイプラインを考慮して、キャパシティと需要を正確に計画することが非常に重要になります。また、財務に影響するプロジェクトのイベントやアクティビティを追跡し、納期と予算に従ってプロジェクトを完了する必要があります。 

Workday PSA と Workday エンタープライズ プランニングにより、ワークフォース プランを財務プランとプロジェクト予測データに同期することができます。Workday により、プロジェクトに関するすべての取引情報とアクティビティ情報が追跡されます。プロジェクト マネージャやビジネスリーダーなど、すべての主要なステークホルダーがこれらの情報を確認できます。また、こうした取引情報をクライアント向けの請求書に記載する場合も、柔軟な方法で対処することができます。これらすべての情報を集約することにより、担当者の作業内容を効率的に管理し、クライアント、スタッフ、会社の利益を最適化できます。 

リソース管理の概要と重要性 

サービス提供企業にとって重要なことは、人財に関する各種の条件 (コスト、収益性、経験、空き状況、リスク、スキル、資格、指向性、担当プロジェクトの特性など) を総合的に判断し、さまざまな情報に基づいてクライアント業務に関する意思決定を行うということです。Workday PSA を使用して、各種の人財データを現在のプロジェクト機会と今後のプロジェクト機会に関連付けることにより、一元化されたインテリジェントなリソース管理ダッシュボードで人財とプロジェクトに関するニーズを表示して迅速に対応することができます。

範囲と流動性という点から見た場合、同じプロジェクトは 1 つもありません。そのため、多くのプロフェッショナル サービス企業にとって「アジリティ」が非常に重要になります。Workday PSA を使用すれば、プロジェクトに参加するすべての担当者が、クライアントのニーズの変化に迅速に対応することができます。オペレーション、プロジェクト管理、請求処理、財務処理、クライアント対応、サービス提供などの業務を行うすべての担当者が、事業継続のために必要な変更を行うことができます。また、社員は自分の興味に基づいて、現在の割り当て業務、今後の機会、プロジェクトに必要な情報を確認できるため、自分の業務、クライアント、キャリアについて主導的に取り組むことができるようになります。 

PSA ソリューションをワークフォース プランニングで活用する方法

プロフェッショナル サービス企業にとって最も重要な資産は人財です。優れたエンプロイー エクスペリエンスを実現しながら、プロジェクトに適した人財を探すためには、空き状況、業務内容、スキル、実績、興味などに基づいて、人財を臨時またはフルタイムで配置する仕組みが必要になります。 

採用担当者、リソース マネージャ、プロジェクト マネージャは Workday PSA を使用して、現在のワークフォースと候補者パイプラインに関する包括的なビューを参照できます。リソース マネージャは、役割の定義、人財の検索、人財の採用を行うことができます。また、機械学習技術を使用して、離職の予測、リスクの高い人財の特定、重要な人財を維持するための対策なども可能になります。 

また、Workday ジャーニーを使用してエンプロイー エクスペリエンスをパーソナライズできるため、社員のエンゲージメントと生産性を最大限に高めることができます。これにより、既存のプロジェクトに適した人財を割り当てるだけでなく、各社員の目標や関心に基づき、将来のニーズに合わせた長期的なスキル育成計画を作成することができます。

PSA ソリューションでクライアントの予算業務と請求業務を改善する方法

Workday PSA を使用すると、プロジェクトと財務に関する業務の計画、実行、分析、管理をすべて 1 か所で行うことができるため、サイロ化を解消してコラボレーションを促進できます。また、予算を作成して詳細に管理する機能が備わっているため、予算に対して効率的にプロジェクト コストを管理できるようになります。プロジェクトのライフサイクルにおいてさまざまな変化が発生する可能性がありますが、アジリティと制御性を組み合わせて、こうした変化に迅速に対応することにより、真の競争力を獲得できます。 

プロジェクトを成功させてクライアントとの良好な関係を構築するには、プロジェクトの人員配置と請求業務を適切に行うことが重要になります。プロフェッショナル サービス企業がこれを実現するためには、さまざまな契約形態や請求条件に対応し、請求書レベルにまで反映可能な一括変更に柔軟に対処できる堅牢な請求ツールが必要になります。Workday PSA には、各種の構成情報と料金体系が用意されているため、契約上の複雑な要件を満たしながら、さまざまなクライアント契約を柔軟な方法で更新することができます。これにより、高度なカスタマー エクスペリエンスが実現します。 

要点: Workday PSA のテクノロジーで優れた人財管理とプロセス管理を実現

Workday PSA は、企業の統一性、アジリティ、人財中心の環境を実現するための重要なツールです。プロフェッショナル サービス企業は、プロジェクト プロセス全体を Workday PSA で管理し、人財、プロジェクトの実績、収益性に関する情報を把握することができます。Workday PSA により、単一の正しい情報源が実現します。この情報源を使用して各種データを動的に関連付け、必要な情報をリアルタイムに入手できます。 

プロフェッショナル サービス企業は Workday PSA を使用して、リソースの使用、プロジェクトの請求処理、収益の確認、作業時間の追跡、経費管理などの効率性を高めることができます。Workday PSA が提供する実用的なデータと分析機能により、人事部門、サービス提供部門、財務部門にわたって適切な意思決定が可能になります。これにより、ビジネスの全体的な方向性を正しく判断し、新規市場への参入、サービスのクロスセル、成長目標の達成などについて、さまざまな情報に基づいて適切な意思決定を行うことができるようになります。