クラウドにおける成功はインテグレーションにかかっています。2011 年の Workday インテグレーション クラウドの発表以来、私たちはお客様がこの製品を活用して価値創造までの時間を短縮し、アジリティを高め、オープンな取り組みを数多く実現するのを目の当たりにしてきました。Workday インテグレーション クラウドはお客様のクラウドへの移行を加速させて成功へと導き、ビジネスニーズ、ツール、およびテクノロジーが進化するなかで成功し続けるための鍵となります。 

発表当初から、これらの基本的なインテグレーション機能をすべてのお客様が無料で利用でき、外部システムへのアクセス、データのやりとり、プロセスの自動化を行うことができました。また、Workday インテグレーション クラウドを使用しているほぼすべてのお客様に対し、Workday は現在までにインテグレーションに関する 10 億件以上のリクエストに対応してきました。

変化を続けるビジネスニーズに対応するために最大限のアジリティが求められている現状を受けて、100 を超える Workday のお客様が Workday インテグレーション クラウドを利用することで、COVID-19 パンデミックのもたらした不確実な状況に素早く対応できていることを大変うれしく思っています。これらのすべての企業は社員に対して一時金を支払うことで、パンデミックによって多くの人々が直面している財政的な負担を補うことができました。コードを 1 行も書くことなく、何万件という支払いを 24 時間以内に処理できたことは、大きな実績と言っていいでしょう。通常であれば、プログラマーがカスタム インテグレーションのためのコードを書くだけでも少なくとも 50 時間はかかるはずです。そしてもちろん、その実行と社員への支払いにも時間を要します。これは Workday インテグレーション クラウドを利用することで、あらゆるお客様が享受できる機能であり時間節約の一例です。

現在、旧式のオンプレミスのアプリケーションを SaaS ベースのクラウド アプリケーションに置き換えている企業が増えています。クラウド アプリケーションとプラットフォームを適切に組み合わせて活用することが、すべてのデジタル トランスフォーメーションの鍵を握ります。つまり、ツールとテクノロジーがビジネス戦略と市場での成功の後押しとなるのです。しかし、シニア IT リーダーたちは、データとビジネスプロセスが分散しサイロ化することを警戒しており、生み出されているのが障壁ではなく、効率性であることを確認する必要があります。分析と機械学習によって強化されたアプリケーション、データ、およびビジネスプロセスがシームレスに統合されたポートフォリオを組み合わせ、保守し、発展させること。これは、ビジネス運営のあらゆる場面で必要なアジリティを実現し、今日の目まぐるしく変化するビジネス環境を勝ち抜くために企業にとって必要なことです。 

IT チームは、API ライブラリ、プリビルド コネクタ、使いやすいツールを活用し、独自のニーズに合わせて迅速にカスタム インテグレーションを構築できます。また、規格に準拠したインテグレーション アプローチを取り入れることで、デジタル イニシアチブを可能な限り迅速かつ効率的に実装することが可能となります。最終的に IT チームは、カスタム コードのメンテナンスではなく、今後もデジタル戦略の実行にしっかりと焦点を合わせることができます。

障壁を減らす

Workday では、ミッションクリティカルなビジネス システムはクラウドに置くべきであると常々考えてきました。そして、インテグレーションはそのクラウドベース アーキテクチャの鍵を握ります。Workday インテグレーション クラウドは、エンタープライズ級のインテグレーション テクノロジーで構築された Workday のコアであり、プラットフォーム上のすべてのユーザーとアプリケーションから利用可能です。汎用のインテグレーション ツールや iPaaS とは異なり、Workday インテグレーション クラウドでは提供するツールセットの焦点を絞ることで、Workday とその他の補完的でミッションクリティカルなビジネス アプリケーションの両方から最大限の価値を引き出せます。

100 を超える Workday のお客様が Workday インテグレーション クラウドを利用することで、COVID-19 パンデミックのもたらした不確実な状況に素早く対応できていることを大変うれしく思っています。 

 

Workday インテグレーション クラウドは、お客様が Workday の立ち上げと稼働を迅速かつコスト効率よく行えることに配慮して構築されています。すでにある Workday のスキルセットを活用し、柔軟に設定できるセキュリティ、ビジネスプロセス、レポート、監査といった Workday の強力な機能を利用して、独自のニーズに合わせてインテグレーションを構築し管理できます。さらに、Workday インテグレーション クラウドは、統合済みの福利厚生と給与計算、インテグレーション ツール、そして何千もの API とプリビルド コネクタをすぐに使用開始することができ、お客様が面倒な作業を行う必要はありません。Workday はインテグレーションの構築と管理を極力簡素化するように努めています。つまり、Workday インテグレーション クラウドが目指しているのは、IT チームによるクラウドとデジタル アーキテクチャへの移行作業を可能な限り簡単にすることです。 

またその成果に満足することなく、約 10 年前のリリース以降、Workday インテグレーション クラウドを継続的に進化させてきました。Workday インテグレーション クラウドは現在、新しい Workday クラウド プラットフォーム (WCP) ポートフォリオの一部となっています。WCP には、Workday 全体のオープン性と拡張性をサポートするツールとソリューションが含まれています。Workday は拡張性とレジリエンスに大規模な技術投資を行うことで、大手小売企業や金融機関などを含む世界中のお客様が、給与計算のような複雑でリソースを消費するオンプレミスのプロセスをクラウドに移行できるようにしました。 

実際、Workday インテグレーション クラウドには現在、325 以上の REST API と 600 以上のパッケージ化されたアプリケーション インテグレーションがあります。これには 225 以上の福利厚生プロバイダとのエンドツーエンドのインテグレーションも含まれます。さらに、250 社以上のパートナー様からなる Workday のシステム インテグレーション エコシステムにより、現在までに Workday インテグレーション クラウドを使用して 21 万のインテグレーションをデプロイしています。

Workday インテグレーション クラウドのこれまでを振り返り、多くのお客様がミッションクリティカルなアプリケーションをクラウドに移行し、その運用を成功させるために、Workday インテグレーション クラウドが重要な役割を果たしてきたことを考えると大変誇らしい思いです。また未来に向けても同様の気持ちで臨みつつ、今よりも優れたソリューションを提供していきたいと考えています。

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