2022 年に CFO が自問すべき上位 5 つの質問

財務部門のリーダーはテクノロジーを駆使したデジタル運用モデルの実現に向けて企業を導くにあたり、ERP ソリューションの機能を強化するよう求めています。5 つの重要な課題を解決することで、スムーズな移行が可能になります。

最高財務責任者 (CFO) は今後 1 年間、進化するニーズへの対応に直面するでしょう。チームの能力を高め、アジリティを維持するには、さまざまな考慮事項に対処する必要があります。

たとえば、複雑化が進む世界の需要に応えるため、エンタープライズ リソース プランニング (ERP) のイノベーションが加速しています。独立した各ソースから大量のデータを収集する方法、財務管理システムを統合して重要なインサイトや組織的な価値を創出する方法など、財務リーダーはさまざまな問題を検討する必要があります。

どのような未来が待っていようと、財務部門が今後成長を続けるためには、機能の拡張、詳細なプランニングと分析 (xP&A)、人工知能 (AI)、機械学習 (ML) といった優れたインテグレーションを確立する必要があります。CFO はより強力なツールの必要性を認識していますが、組織はこのような目標の実現に必要なテクノロジーの導入を始めたばかりです。

Gartner 社のレポート、『Predicts 2022: The Office of Finance Is Consolidating Applications to the ERP Suite (2022 年の予測: 財務部門によるアプリケーションの ERP スイートへの統合)』では、デジタル トランスフォーメーションのメリットを最大限に活用するため、CFO が認識しておくべき新たなトレンドについて紹介しています。次に紹介するのは、2022 年の初頭から CFO が留意すべき上位 5 つの質問です。

財務管理システムはチームの労働時間やリソースの削減をサポートし、チームのビジネス価値を向上させることができているか? 

適切なテクノロジー、スキル、データ インフラが確保されていれば、組織の価値は向上します。多くのリーダーは競争上の優位性を維持・強化する上で欠かせない要件であることを認識しており、行動を起こしています。 

Gartner 社の『Predicts 2022』レポートでは、いくつかの重要なトレンドが挙げられています。

  • 2024 年までに 60% の組織がプロセス自動化への足掛かりとして財務管理機能の統合を選択する。
  • 2024 年までに 30% の組織が財務管理ソリューションとして AI を導入・活用する。

変化や不確実性を見据えて先手を打てるだけの十分なアジリティが組織に備わっているか?

ベンダーではなくパートナーを選ぶことがデジタル トランスフォーメーションを実現する鍵となります。デジタル トランスフォーメーションの取り組みは 1 回行えば完了するわけではありません。取り組みを成功させるためには、連携関係を築くことが重要です。 

2019 ~ 2020 年の ERP SaaS 全世界売上合計の市場シェア (単位: 100 万米ドル):

 

財務のプランニングから実行までの流れを完結させるために必要なテクノロジーを保有しているか? 

テクノロジーの数は多ければ良いわけではありません。組織はデジタル アクセラレーションを実現することで、大量の分散したデータをひとつのシステムに統合し、経営幹部の行動につながるインサイトを創出できるほか、未来を見据えて多様なシナリオを継続的にプランニングできるようになります。

Neil Gribben 氏はホスピタリティとレジャーを手がける Belmond 社の会計管理部門バイス プレジデントを務めています。同氏は全世界に点在していた 15 の異なる会計システムを単一のリポジトリに統合することで、必要なデータを必要なときに効率的かつスマートに抽出できるようになったと述べています。 

「継続的なプランニングを実施することで、Workday からデータを取得する能力が 4 倍になり、Workday の各種機能を最大限に活用できるようになりました。同時にプランニング、今後のシナリオ、アジリティがすべて重要で意味のあるものになりました」 

Gartner 社の『Predicts 2022』レポートでは、明確なトレンドが明らかになっています。

  • 財務計画・分析 (FP&A) の新規導入、アップグレード、リプレースについては、2024 年までにその 50% が優れた統合性と製品バンドルによってコア財務ベンダーから提供される。 
  • 2024 年までに 60% の組織がプロセス自動化への足掛かりとして財務管理機能の統合を選択する。 

すべてのユーザーが信頼性に優れたデータに容易にアクセスできるようにし、財務部門が意思決定をより迅速かつ的確に行えるようにするにはどうすればいか? 

その答えは 1 つではありません。162 人の財務管理プロフェッショナルを対象に実施されたハーバード ビジネス レビューの調査では、回答者の 88% が財務部門でデータドリブンな文化を育むことが将来のパフォーマンスにとって重要であると回答しています。この調査に回答した経営幹部によると、急速なデータの増大がもたらす課題の上位 3 つは、大量の情報を正確に準備、照合、アクセス、フォーマットすること (68%)、最新またはリアルタイムのデータを分析に統合させること (55%)、データを分析して提案を作成・共有すること (52%) となっています。 

より効果的なフレームワークを作成して業績を数値化・予測するにはどうすればよいか?

Gartner 社の『Predicts 2022』レポートによると、財務ファーストの ERP アプローチは、財務指標のコア セットを提供して、多様なステークホルダーを取り込むことができます。また、変革のあらゆる段階で継続的に進捗状況を測定できます。パンデミックによる不確実な状況が続く中、組織のアジリティがこれまで以上に求められています。財務ファーストのアプローチであれば、緊密な連携によってすばやく行動を起こし、このような取り組みに対するフィードバックを迅速に得ることができます。

スピード、頻度、精度を向上させて業績を数値化・予測するには、重要な財務データをまとめる必要があります。

 

差し迫る課題を踏まえると、CFO は組織に影響を与える新たなトレンドに対して明確なビジョンを持ち、変化する世界でアジリティを維持して成長し続けるために必要なテクノロジーを財務部門に提供する方法について考える必要があります。

 

Gartner 社は、同社の公開済みリサーチ資料に記載されているベンダー、製品、サービスについて、いずれも支持するものではありません。また特定のベンダーに対して同社が最高評価またはそれ以外の評価を与えることによって、同社がテクノロジーのユーザーに対して、そのベンダーを選択するように推奨するものではありません。Gartner 社のリサーチ資料は、調査結果に基づいた同社の見解であり、事実の表明として使用することはできません。Gartner 社はこの調査結果について、明示または黙示を問わず、商品性または特定目的への適合性の保証を含んだ一切の保証をいたしません。GARTNER は米国および世界各国における Gartner, Inc. または関連会社の登録商標およびサービス マークであり、使用にあたってはその許可が必要です。All rights reserved.

出典:

Gartner 社、『Deliver Finance First to Transform ERP With Purpose (目的を持って財務ファーストを実現し ERP を変革する)』、著者: Dixie John、John Van Decker、2021 年 1 月 27 日

『Gartner Peer Insights ‘Voice of the Customer’: 中規模、大規模、グローバル企業向けクラウド コア財務管理スイート』、ピア コントリビューター、2021 年 10 月 27 日付

『Gartner® Market Share: Enterprise Application Software as a Service (サービスとして提供されるエンタープライズ アプリケーション ソフトウェア)、Worldwide、2020 年』、著者: Neha Gupta、Yanna Dharmasthira、Chris Pang、Craig Roth、Jim Hare、Alys Woodward、Julian Poulter、John Kostoulas、Balaji Abbabatulla、Eric Hunter、Kevin Quinn、Satyam、Supradip Baul、Amarendra、2021 年 4 月 30 日

『Predicts 2022: The Office of Finance Is Consolidating Applications to the ERP Suite (2022 年の予測: 財務部門によるアプリケーションの ERP スイートへの統合)』、著者: John Van Decker、Robert Anderson、Greg Leiter、2021 年 11 月 12 日

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