Workday が新たなマイルストーンに到達: Carl Eschenbach との対談

Workday が初めて、フォーチュン 500 社リストに掲載されました。これで、収益面において米国最大手企業の 1 社として評価されたことになります。この節目についてどう考えているのか、今後 Workday はどのようにお客様のビジネスに貢献していくのかについて、Workkday の最高経営責任者を務める Carl Eschenbach に話を聞きました。

Workday logo, Fortune 500 logo, "Feeling Fortune"

嬉しいご報告があります。Workday が初めてフォーチュン 500 社リストに掲載されました。これで、収益面において米国最大手企業の 1 社として評価されたことになります。興味深いことに、Workday は、フォーチュン 500 社の 60% 以上の企業で使用されています。こうした素晴らしい企業とともに Workday が選出されたことを光栄に思います。このマイルストーンは、当社のお客様、パートナー様、そして 19,000 人を超える社員による功績の証です。

この節目についてどう考えているのか、今後 Workday はどのようにお客様のビジネスに貢献していくのかについて、Workkday の最高経営責任者を務める Carl Eschenbach に話を聞きました。

Workday がフォーチュン 500 社に選出されたことは、Workday にとってどのような意味があるのでしょうか?

名誉ある企業グループの一員として選出されたのは非常に光栄なことです。お客様とパートナー様に感謝いたします。そして特に、社員一人ひとりに感謝しています。私にとって、フォーチュン 500 社に選ばれることは、高い収益性を示す以上の価値があります。当社の価値観が反映された結果だと考えているからです。会社全体として、社員、お客様、イノベーション、誠実さ、仕事の楽しさ、採算性にフォーカスすることにより、ビジネスの絶え間ない成長につながっていきます。フォーチュン 500 社に選出されたことは重要なマイルストーンではありますが、1 つの通過点だと考えています。私たちは常に、未来にフォーカスする必要があります。

成長に対するビジョンについて教えてください。

世界中の企業の成長に貢献したいと考えています。最近実施された第三者の分析によると、フォーチュン 500 社のうち、Workday を使用している企業は使用していない企業と比較して、短期間で収益を平均 50% 以上拡大したことがわかりました。

Workday が提供する価値の重要性を知ることは、私たちのモチベーションとなり、イノベーションを継続する原動力になります。私は、「車のフロント ガラスがバック ミラーよりも大きいのには理由がある」という話をすることがあります。つまり、常に将来を見据え、Workday が長期にわたって継続的に成長できるように取り組み、お客様のビジネスに貢献していくことが重要なのです。

私が現在にいたるまで Workday に魅力を感じている理由は、1,420 億ドル規模の市場をターゲットにしているという点です。当社は、米国以外の国の企業にも Workday を提供し、パートナー エコシステムを拡大しています。また、Workday ファイナンシャル マネジメントに注力し、AI イノベーションに対する投資を行っています。

どの企業も、AI を活用した組織の変革について検討しています。Workday は、変化するビジネスニーズに対応するために、どのような方法で AI イノベーションのペースを加速させていきますか?

お客様は、大きな変革を成し遂げる上で Workday が果たす役割を高く評価しています。以前はクラウドを活用して変革に取り組むことが一般的でしたが、現在では、AI による生産性の向上、効率性の向上、コスト削減の支援を当社に求めています。

こうしたお客様にとって、Workday には非常に大きなメリットがあります。私たちは、約 10 年にわたって AI 機能をお客様に提供してきました。当社のプラットフォームの中心には AI が組み込まれています。つまり、すべてのアプリケーションに AI 機能がネイティブに組み込まれているのです。

6,500 万人を超えるユーザーが、当社のプラットフォーム上で年間 8,000 億件を超えるトランザクションを生成しています。これは、Workday と当社のエコシステムにおいて、クリーンで信頼性の高い膨大な量のデータを AI に活用できるということを示しています。現在、お客様向けの AI ユース ケースは 50 件あります。また、生成 AI のユース ケースを 25 件作成する予定です。これらのユース ケースにより、お客様の迅速な意思決定、作業効率の向上、生産性の向上を支援していきます。

また、当社は最近 HiredScore 社を買収しましたが、これにより、Workday のお客様は AI を活用した包括的な人財獲得および社内異動のサービスを利用できるようになり、採用担当者の業務処理能力が 25% 向上しました。

「私は、『車のフロント ガラスがバック ミラーよりも大きいのには理由がある』という話をすることがあります。つまり、常に将来を見据え、 Workday が長期にわたって継続的に成長できるように取り組み、お客様のビジネスに貢献していくことが重要なのです」

Carl Eschenbach CEO Workday

世界中のリーダーと話す機会があると思いますが、AI の導入についてリーダーはどのようなことを心配していますか?

責任感と倫理感を持って AI を活用しない限り、AI によるイノベーションの可能性を最大限に引き出すことはできません。Workday はこれまで、お客様のための責任ある AI テクノロジーの開発、当社社員のための AI の導入、世界にポジティブな影響を与える AI 規制の定義に関する取り組みにおいて責任を果たし、先導的な役割を担ってきました。

多くのリーダーは、AI のメリットを実現することに意欲的ですが、そのためにも信頼できるパートナーと協力したいと考えています。Workday には、お客様にとって最も重要なデータ (人財と財務に関するデータ) を創業当時から長期間にわたって安全に保管してきたという実績があります。Workday の AI についても同様に、この信頼性の高いアプローチを採用しています。

あなたは、ユニークな経歴を経てリーダーシップ職に就きました。その経験は、現在の人財環境におけるスキルの価値に対する考え方にどのように影響していますか?

驚かれる方もいるかもしれませんが、私は伝統的な大学の学位を取得していません。私は 4 年制大学を中退し、デブリー大学で技術系の学位を取得しました。これまで経験したすべての職務で、自分の実力を証明しようと懸命に努力してきました。そのようなバックグラウンドを持つ私が、生まれ育った環境や学歴だけを重視するのではなく、スキルを重視して採用するべきだという考えであることはお分かりになるでしょう。多くの人が、一般的な学位を取得していないことが原因で企業から採用されないという経験をしています。

Workday は、スキルベースの職場環境を構築することを目標としています。その過程で学んだことを、スキルベースのアプローチを採用するお客様と共有しています。これにより、新しいタレント プールにアクセスしたり、社員に対して社内異動の機会を提供したり、業務効率を高めたりできるようになるため、全員にとってメリットになります。Workday Skills Cloud なら、スキルベースの職場環境が実現します。このことを誇りに思っています。

今後の Workday について最も期待していることは何ですか?

私は、Workday が現在のビジネス環境において、非常に長期間にわたって収益性の高いビジネスになるチャンスがあると心の底から信じています。当社は、効率的に業務を遂行できるビジネス環境だけでなく、充実したインクルーシブな職場環境を構築するための信頼性の高いプラットフォームの開発に取り組んでいます。

Workday とお客様が協力することにより、世界中の 6,500 万人以上のユーザーの能力を高め、業務を改善することができます。私は、Workday という素晴らしい企業を次の段階に進めていきたいと思っています。そのためには、特別な価値観に基づく企業文化の維持と拡大に取り組みながら、大胆な目標を達成していく必要があります。

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