最高財務責任者 (CFO) をはじめとする財務リーダーは、将来にわたってビジネスが生き残るためにはデジタル アクセラレーションを推進する必要があることを理解しています。パンデミック前は「そのうちやること」に分類されていたデジタル プロジェクトが、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) によって世界が様変わりすると、企業にとって死活問題となりました。財務リーダーにとっての最優先目標は、プランニング、レポーティング、およびリソースキャパシティ管理において高いアジリティを獲得することであることが Workday の調査でわかっています。Workday の最新のグローバル調査では、このような目標を達成するため、多くのリーダーがスマート テクノロジーや機能横断型スキル シェアリングの導入を優先していることが明らかになりました。
Workday のレポート『組織のアジリティ: デジタル アクセラレーションのロードマップ』では、14 か国 12 業種の経営幹部とその直属の部下 1,024 名を対象に行った調査の結果について説明しています。すべての業種と職務において認められた主な調査結果は以下の 4 つです。
スマート テクノロジーがデジタル分野での成長を推進。人工知能 (AI)、機械学習 (ML)、あるいはロボティックス プロセス オートメーション (RPA) を導入している組織は、ほとんど、あるいはまったく導入が進んでいない組織と比べて、高いデジタル収益を報告する確率が 2 倍以上となっています。
ツールを変えることは、考え方や習慣を変えるよりも容易。自社のテクノロジーがデジタル トランスフォーメーションの目標に適合していると回答している組織が半数以上 (56%) に上る一方、自社の文化について同じように適合していると回答している組織はわずか 16% です。テクノロジーの投資利益率 (ROI) を向上させるには、新しいテクノロジーを導入し、ワークフローを効率化して日常業務における社員を支援することが不可欠です。
アジリティがレジリエンスを育む。デジタル分野でのスピーディな成長が組織のレジリエンスを高めることを、リーダーの 3 分の 1 が認めています。たとえばパンデミックにいち早く対応した企業は、データへのアクセス性の確保や機能横断型のコラボレーションなど、アジャイルな能力を組織に組み込む傾向が強くなっていました。
財務リーダーが考慮すべき最重要ポイント
2020 年の調査では、大半の財務リーダーが以下の機能を向上させることによって、デジタル アクセラレーションと組織のアジリティを改善しようとしていることがわかりました。
スマート テクノロジーと優れたコラボレーションによってプランニングを改善
40% の財務リーダーが、継続的なプランニングを改善する手段としてスマート テクノロジーの導入を挙げています。また、32% が、組織にとって最も重要なスキルとしてスマート テクノロジー機能を挙げています。さらに、改善に取り組んでいる分野としては、プランニング活動中のチームのコラボレーションが全体の 3 分の 1 以上 (36%)、リアルタイムのデータ アクセスが 35% となっています。