財務のデジタル化に向けた取り組みの加速:価値創造のための 4 つのステップのフレームワーク
エンタープライズ マネジメント クラウドは、企業が財務プロセスにおける摩擦を取り除き、より高い効率性と企業価値の向上を達成する上で役立ちます。Workday の Barbara Larson がそのプロセスを説明します。
エンタープライズ マネジメント クラウドは、企業が財務プロセスにおける摩擦を取り除き、より高い効率性と企業価値の向上を達成する上で役立ちます。Workday の Barbara Larson がそのプロセスを説明します。
今、ビジネスには新しい形があります。
当社ではこれをエンタープライズ マネジメント クラウドと呼んでいます。Workday は、デジタルな未来に焦点を当てた組織が、エンタープライズ リソース プランニング (ERP) を超える考え方を示すために、このアプローチに取り組んでいます。
従来、ERP は高度にカスタマイズされたレガシー システムを中心としたものであり、アップグレードには時間とコストがかかりました。Workday は財務の未来に焦点を当て、企業がビジネスやグローバル市場における急速な変化に対応できるよう、アジャイルな統合プラットフォームへの進化を可能にするエンドツーエンドのクラウドアプローチを開発しました。
エンタープライズ マネジメント クラウドは、今日の新しい価値要因である人財、能力、無形資産に焦点を合わせています。
根拠
2012 年の上場以来、Workday は毎年力強い成長を遂げてきました。この間、世界 170 カ国、9,000 社を超える企業の顧客にサービスを提供するまでに成長し、同時に収益に対する一般管理費 (G&A) の比率を 6% に抑えています。この実績を達成するには、スタートアップ企業のようにアジャイルでありながら、大企業のように大胆に拡大していくことが必要でした。Workday は、Workday ファイナンシャル マネジメント (財務管理)、Workday 会計センター、Workday Prism Analytics、Workday Adaptive Planning、Workday 支出管理を使用して、急速な成長をサポートすることで、これを実現しました。
最適な意思決定を行うために必要なインサイトを持つことは、刻々と変化する今日の経済において企業が競争に打ち勝つための基盤となります。
Workday は創業以来、財務運用をクラウドで行っています。ユーザー数の拡大や取引量の増加への対応が容易で、迅速な意思決定やアジリティを犠牲にすることなく、変化に対応できる財務組織を構築することが可能です。そのために、デザイン思考、インサイト、コラボレーション、イノベーションの原則に基づき、財務のデジタル化に向けた 4 つのステップのフレームワークを作成しています。
しかし、これは議論だけで終わるものではありません。Workday では、このフレームワークを自ら使用して、財務をビジネス戦略の中心に据えています。先日ポーランドで開催された CIMA CFO Strategy and Innovation Summit では、欧州各国の最高財務責任者 (CFO) やシニア財務リーダーとこのフレームワークをシェアする機会がありました。
Workday では、プロセスのあらゆる箇所、タイミングにおいて可能な限り摩擦をなくすことを目指し、チーム間で連携して前提条件をテストし、検証しています。また、チームが直面するさまざまな課題に対して、共感とテクノロジーをもって、社内外を問わず、すべてのお客様のために最適化する方法を常に考え続けています。当社のビジョンと最終目標は、ゼロデイ クローズを可能にすることです。
Workday では、ヨーロッパで注目すべき事例がありました。
ポーランドでは、言語や地方銀行の外国為替レートの必要性など、非常に特殊な報告要件があります。Workday はカスタマイズしたアプローチにより、カスタム レポート、Workday Prism Analytics、Workday 会計センターを使用して、関連するすべてのポーランドの要件に準拠することで、ローカル ベンダーによる記帳サービスの提供を不要にしました。米国で一般に公正妥当と認められた会計原則 (GAAP) とは対照的に、マルチブック機能を使用して現地の情報を取得することで、Workday の法定帳簿から、すべての現地の法定為替やその他の修正仕訳を含む現地の法定試算表を実行することができます。
このアプローチにより、社内リソースが費やす時間が 1 か月大幅に短縮され、サードパーティ ベンダーの費用を数千ドル削減できると見積もっています。次は、チェコ、フランス、ドイツなど、同様の要件を持つ他の国でも同じ機能を利用し、ローカルのコンプライアンス サイクルを事後的ではなく、事前的なプロセスに変えられるかどうかを検討しています。
最適な意思決定を行うために必要なインサイトを企業が持つことは、刻々と変化する今日の経済において競争に打ち勝ち、データと分析への迅速なアクセスによるメリットを実現する上での基盤となります。
当社は、財務チームに新しい経験やラーニングの機会を与えることで、各人のスキルアップだけでなく、将来必要となる人財の確保も重視しています。
最近公開したウェブキャストでは、Workday 会計センターと Workday Prism Analytics を使って、E-Trade の株式報酬プログラムから大量の情報を取り込み、手動確認と自動処理をどのように行っているかをご説明しました。当社のテクノロジーは、適切なデータ属性、法人、コスト センター、勘定科目で強化された仕訳入力を実現し、チームが 2 日半かけて行っていたプロセスを数時間にまで加速させました。
株式管理における事例としては、Workday on Workday (WoW) IT チームと共同で開発した、財務部門全体で 15 の異なるデータ ソースを使用した Workday Prism Analytics の 75 の自動化事例の内の 1 つがあります。WoW IT のミッションは、Workday アプリケーションをできる限り最適な方法で実行することであり、イノベーション ラボ、新製品のテスター、IT 戦略における相談役としての役割も担っています。
財務のイノベーションを推進するため、当社は財務チームに会計ルール、マッピング、計算、指標などの財務データ モデルのオーナーシップを与えています。これにより、財務部門はデータを管理および強化し、独自の報告や分析、プランニング モデルを実行できるようになりました。これは当社にとっては大きな変化であったと言えます。IT 部門に依存する必要がなくなり、彼らは戦略的なテクノロジー プロジェクトにより集中できるようになったのです。
最も重要なことは、デジタル リテラシーとテクノロジー スキルを重視し、財務チームに新しい経験とラーニングの機会を提供することに注力してきたことです。これは、社員をスキルアップさせるだけでなく、将来必要となる人財を確保するために、当社が見出した最良の方法の 1 つです。ただし、額面どおりに受け取らないでください。当社が最近行った世界中の 250 人以上の CFO を対象にした CFO Indicator の調査によると、将来の組織のニーズに対応するため、大多数の財務リーダーが人財のスキルアップや新しいスキルを習得する機会の提供を計画していることがわかりました。
Workday の財務チームは、既成概念にとらわれず、プロセスから摩擦を取り除き、ビジネスに価値を付加する機会を見つけることに意欲を燃やしています。
当社は財務のデジタル化を加速するため、4 つのステップのフレームワークを日々実践しており、その結果は投資利益率 (ROI) を見れば明らかです。過去 8 年間で、業務効率を約 60% 向上させ、年平均成長率 41% を達成した一方で、年間 600 万ドル以上の G&A コストの節約に成功しました。Peakon 社と Scout RFP 社を買収した際には、わずか数週間で当社のシステムとプロセスを統合できたことを考えると、この数字は特筆すべきものと言えるでしょう。
過去 2 年間で、財務チームは当社がリリースしたファイナンス リーダー ソリューションのうち、新機能の 98% 近くを採用済みか、もしくは、目下採用中です。私たちは、Workday の最初の顧客かつ最良の顧客であることを誇りに思っています。
最終的にこのフレームワークによって、財務チームはトランザクション業務に費やす時間を減らし、データドリブン企業の構築における役割の推進など、価値の高いビジネス構築に多くの時間を割くことができるようになりました。ほとんどのビジネスにおける財務の自動化はまだ初期段階にありますが、未来は私たちが思っているよりもずっと早く近づいています。現時点でより多くの組織が会計の自動化を進めることができれば、組織とその財務チームは、今後数年間、最高経営責任者 (CEO) とビジネスの戦略的パートナーとして、より良い立ち位置を確保することができるでしょう。
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Workday はビジョンの完全性と遂行能力が評価され、ファイナンシャル プランニング ソフトウェア製品に関する Gartner® 社のマジック クアドラントにおいて、再びリーダーに認定されました。
Workday はマジック クアドラント レポートにおいてリーダーに再び認定されました。Workday Illuminate には、Workday プラットフォーム全体に AI を導入することを目指す当社の揺るぎないコミットメントが反映されています。このツールを使用すると、お客様は優れた効率性や高度なインサイトを活用し、新たな成長機会を獲得できます。
この記事では、経営企画の基礎から最新動向まで、組織成長の鍵を握るポイントを体系的に解説します。これからの時代に求められる「経営戦略」の重要なエッセンスを凝縮しました。本記事を通じて、経営企画の役割と可能性を再認識していただき、変化の時代を勝ち抜く戦略立案のヒントをお持ち帰りください。