公平な社会を実現するための Workday の取り組みに関する最新の進捗状況
このブログ記事では、Workday のチーフ ダイバーシティ オフィサーを務める Carin Taylor が、公平性と社会正義を求める運動について振り返りながら、Workday のさまざまな取り組み (多様な人財の採用と育成、ビロンギング文化のさらなる発展、インクルージョンを重視した製品とテクノロジーの開発、コミュニティの強化) について紹介します。
このブログ記事では、Workday のチーフ ダイバーシティ オフィサーを務める Carin Taylor が、公平性と社会正義を求める運動について振り返りながら、Workday のさまざまな取り組み (多様な人財の採用と育成、ビロンギング文化のさらなる発展、インクルージョンを重視した製品とテクノロジーの開発、コミュニティの強化) について紹介します。
昨年は、グローバル ヘルス、社会正義、移民、分断が進む政治情勢、暴力、人種差別など、私たちが直面している課題が一段とクローズアップされ、個人的な葛藤と事実の探求を両立させながら、互いに支えあってこうした困難な課題に取り組んでいく必要があるということを考えさせられた年でした。
今年の 5 月で、黒人の George Floyd 氏が白人警官によって拘束死された事件から 1 年が経ちました。改めて、この事件について深く考える必要があります。社会正義のための戦いは、この痛ましい出来事で始まったわけでも、終わったわけでもありません。しかし、この事件が引き起こした怒りが世界規模での活動へと変わり、世界中の企業が公平性を確保するための取り組みを行うようになったことで、この事件は大きな転換点になりました。
Workday では、これまでもある程度の前進はあったものの、公平性や社会正義についてより深く掘り下げて検討し、前向きな変化を起こすために、これまでの取り組みをいくつか見直しました。私たちはこの重要な取り組みを行うために専門チームを結成し、「多様な人財の採用と育成」、「ビロンギング文化の育成」、「インクルージョンを重視した製品とテクノロジーの開発」、「コミュニティの強化」という 4 つの主要分野で具体的な目標を設定しました。これらの目標に協力して取り組み、自分たちの考え方や行動に VIBE™ (Value Inclusion, Belonging, and Equity) を浸透させていく中で、変化を起こすための道のりは必ずしも平坦なものではないことがわかりましたが、私はこれからの進歩に希望を持っています。また、結果が出るまでに時間がかかる分野もありますが、基礎を固めてプロセスを見直し、新しいプログラムを開発していろいろなことを学びながら、今後も取り組みを続けていきます。
以下に、私たちのいくつかの取り組みに関する最新の進捗状況について、スコアカード形式で紹介します。
私たちの活動の中心は、米国の Workday で黒人とラテン系の社員数を増やすことですが、変化には時間がかかるものの、上記のように前向きな結果が出始めています。たとえば、Workday 全体の黒人社員の割合は、活動を始めたときは 2.5% でしたが、4 月末の時点では 3.1% に増えています。同じ期間に、ラテン系のリーダーの割合は 3.5% から 4.6% に増加しました。今年は採用人数を増やす予定になっているため、3 年間の目標の達成に向けて大きな進歩があることを期待しています。
多様な人財を採用して維持するための取り組みの一環として、ダイバーシティ採用プログラムとパートナーシップの拡大など、人財獲得戦略の見直しを行っています。また、さまざまな背景を持つ人財の採用と育成をより適切に行うため、すべてのリーダーについて必須のトレーニングを開始しました。
最近になって、すべての Workmate (Workday の社員、役員、契約社員の総称) を対象として「The VIBE Way Workday」というプログラムを開始しました。このプログラムの目的は、黒人やラテン系の人財に対する Workday の知名度と就業機会を高めるためのキャリア開発プログラムや教育プログラムに投資するという当社の目標をサポートすることです。最初の 2 つの必須学習コースでは、職場におけるビロンギングとダイバーシティに関する重要な事項について学習します。また、インクルージョンを重視した雇用に関する新しい学習コース シリーズでは、すべての社員が平等なビロンギング意識を持つことの重要性について学習します。
最近になって、2 つのキャリア開発プログラムを開始しました。これらのプログラムの目的は、過小評価グループに属する人財の認知度を高め、リーダーシップを発揮する機会などを提供することです。
変化を起こすために重要なことは、人種問題との関わり方を私たち一人ひとりが正しく理解し、それによって世界がどのように変わるのかを知ることです。
多くのお客様が、Workday の VIBE ソリューション (VIBE IndexTM と VIBE CentralTM) を採用しています。これらのソリューションにより、職場におけるダイバーシティやビロンギングをデータとして評価できるため、イノベーションを通じてお客様をサポートするという当社の目標の実現にも貢献しています。
昨年 9 月に VIBE ソリューションをリリースしてから、以下のような動きがありました。
Workday とパートナー企業 (Alight、Collaborative Solutions、Deloitte、Huron、Kainos など) が運営する無料のワークショップに 700 名を超えるお客様が参加しました。このワークショップの目的は、VIBE Central などの VIBE ツールの導入をサポートすることです。
早い段階で 3 社のお客様が VIBE Index を導入し、最近になって 2 社の新しいお客様が VIBE Index を導入しました。
Fast Company 社の World Changing Ideas Awards において、世界のビジネスに変化をもたらすソリューションとして VIBE Index が高く評価されました。
Workday は、社会正義実現の取り組みとして公約していた 1,000 万ドルの寄付を行い、そのほかに 200 万ドルを、アジア系アメリカ人と太平洋諸島住民のコミュニティを支援する団体に寄付しました。こうした寄付だけでなく、30 社を超えるパートナー企業と協力して、通常とは異なる背景を持つ求職者に対するトレーニング、インターンシップ、就業機会を提供するための取り組みを続けていきます。また、社内のボランティア活動である「Opportunity in Action」についても、引き続き取り組んでいきます。
コミュニティを強化するための Workday の取り組みについていくつか紹介します。
3 月に、非営利団体のパートナーである Dream Corps と共同で、新しいセールス トレーニング プログラムを実施しました。トレーニングを受けた人の約 9 割に、Workday セールス チームへの内定を出しました。
アイルランドのダブリンで、Fasttrack into IT (FIT) と共同で最初の実習生トレーニング プログラムを実施しました。
CodePath によるプレ インターンシップ プログラムに参加した 25 名の大学生インターンが、6 月初旬から Workday で勤務を開始します。このプログラムに参加した学生は、2022 年の夏に従来のインターンシップを受けることができます。
Workday VIBE の奨学金制度により、これまでに十分な教育を受けていない状態で学士号の取得を目指す学生に対して、最大 1 万 5,000 ドルの奨学金を支給しました。
コミュニティ、世代、人種、民族、地域、組織を超えた活動のレベルの高さは素晴らしいものですが、さらにレベルを上げていく必要があると感じています。
昨年は、Workday の取り組みが大きく進歩した年でした。この成果を誇りに思うと同時に、今後もこの素晴らしい成果を続けていくためには、社員が一丸となって取り組んでいく必要があると実感しています。コミュニティ、世代、人種、民族、地域、組織を超えた活動のレベルの高さは素晴らしいものですが、さらにレベルを上げていく必要があると感じています。会社として考えた場合、互いに協力しあって成果を上げることが重要になります。
個人として考えた場合、変化を起こすために重要なことは、人種問題との関わり方を私たち一人ひとりが正しく理解し、それによって世界がどのように変わるのかを知ることです。自分にとって不愉快な意見であっても、耳を傾ける必要があります。これまでの行動を変えるためのヒントが見つかるかもしれません。前に進むためには、素直な気持ちで自己評価することが重要です。
正しい方向へ進んでいくためには、連帯感、思いやり、共感、協力が重要な要素になります。私たちは、これまでに大きな成果を上げてきたことを誇りに思っていますが、それと同時に、解決しなければならない課題がまだ残っていることも理解しています。長い道のりになりますが、これらの課題を解決していく必要があります。Workday は、これからも課題の解決に向けた取り組みを続けていきます。
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人々が一同に会する Workday Rising 2024 にご参加ください。貴重なコネクションを構築し、AI イノベーションを確認し、ビジネスを長期にわたって前進させる最先端の戦略について意見を交換できます。Workday の最高マーケティング責任者を務める Emma Chalwin が詳細を説明します。
この記事では、『グローバル影響レポート (2024 年)』のハイライトと、Workday の今後の取り組みについて紹介します。
Workday が初めて、フォーチュン 500 社リストに掲載されました。これで、収益面において米国最大手企業の 1 社として評価されたことになります。この節目についてどう考えているのか、今後 Workday はどのようにお客様のビジネスに貢献していくのかについて、Workkday の最高経営責任者を務める Carl Eschenbach に話を聞きました。