Workday Industry Insights Europe: 小売業界の人財管理のための強固な基盤の構築
先日開催された Workday のデジタル イベントで、Workday を搭載した単一のシステムを利用することにより、ビジネス インサイトを高め、社員とのつながりを維持し、ビジネス プロセスを合理化できることについて Harrods 社と Fielmann 社が語りました。
先日開催された Workday のデジタル イベントで、Workday を搭載した単一のシステムを利用することにより、ビジネス インサイトを高め、社員とのつながりを維持し、ビジネス プロセスを合理化できることについて Harrods 社と Fielmann 社が語りました。
小売業界では、AI、機械学習、オートメーションといったテクノロジーがたびたび注目されています。確かに、倉庫ロボットやスマート フィッティング ルームについて話す方が、人財管理 (HCM) ソフトウェアについて話すよりもエキサイティングです。しかし、人事と財務のインフラが整っていなければ、他のテクノロジーは影響力を発揮できません。土台がしっかりしていないと、家は崩れてしまうかもしれません。
Workday が最近主催したデジタル イベント Workday Industry Insights Europe で、E コマースとソーシャル メディアのオンライン ビジネス スクールである Delta School の創設者、Teo Pham 博士が案内役を務めたカスタマーによるパネル ディスカッションに、Fielmann 社の人事 IT 責任者である Franziska Wiehoff 氏と Harrods 社の人事システム マネージャである Nicola Skeels 氏が参加しました。
ドイツに本社を置く Fielmann 社はヨーロッパ 7 か国に 800 店舗を展開するアイウェア企業です。Harrods 社はまず間違いなくヨーロッパで最も有名かつ最大の百貨店です。Wiehoff 氏と Skeels 氏は、彼らにとって人事システムで最も重要なことは何か、なぜ Workday ヒューマン キャピタル マネジメントを選んだのか、そしてそこからどのようなメリットを得たのかについて話してくれました。
両社にとって共通のテーマは、単一プラットフォームであることでした。以前は、統合されていないバラバラのシステムと何十種類ものアプリケーションが機能しておらず、社員が人事システムにアクセスできない、社員やマネージャへの効果的な連絡手段がないといったケースもありました。また、ワークロードの大部分が人事部門の共有サービス チームに割り当てられたり、店舗に必要な人財が足りずお客様の待ち時間が長くなったりすることもありました。Harrods 社と Fielmann 社はどちらも、データを可視化して完全に統合するための、新しい統一されたシステムを求めていました。
重要なのは、システムの使いやすさとプロセスの大部分をデジタル化できることでした。また、社員が使いやすいモバイル アプリケーションもポイントでした。Skeels 氏は次のように述べています。「当社の社員の大半は店舗か流通センターに勤務しており、毎日コンピュータに向かっているわけではありません。そのため、Workday の導入によってモバイル アプリケーションから社員の詳細データを更新できるようになったことは非常に有益なことでした」
パンデミックによって世界中で多くの小売事業が混乱に陥り、多くの小売企業が困難な状況の中でイノベーションを起こす方法を見つけました。Wiehoff 氏によれば、Fielmann 社は入店可能な人数を管理するためにデジタルの順番待ちリストを作成し、自社の Web サイトで予約してもらうよう顧客に依頼しました。パンデミックによって Fielmann 社のデジタル化の取り組みが加速し、「いつか」実行する予定だったいくつかのプロジェクトは「今すぐ」実行すべきものになったといいます。
在宅勤務への急激な移行は Fielmann 社の Workday 導入プロセスに新たな問題をもたらしましたが、在宅勤務によって他国のチームとの迅速なコラボレーションが容易になり、問題をすばやく解決できるようになりました。
また、物理的な距離があるにもかかわらず、社員のオンボーディング プログラムやトレーニング プログラムといった学習は継続する必要がありました。Skeels 氏によれば、Harrods 社はパンデミックの影響によってオンボーディングをすべてオンラインへと移行し、Workday タレント マネジメントの学習モジュールを導入しました。このようにオンボーディングを変更したにもかかわらず、彼女のチームの新入社員は、オンラインでのバーチャルな体験も対面の場合と同様に効果的であったと答えています。
Workday ヒューマン キャピタル マネジメントを基盤としている小売企業は、ビジネス全体でメリットを享受しています。Harrods 社にとっての最大のメリットは、自社のすべての人事プロセスとデータを単一のプラットフォームで管理できることと、データのセキュリティと正確性に絶対の自信を持てることです。また、Harrods 社ではボーナスと給与のレビュー プロセスにかかる期間が 3 か月から 1 ~ 2 週間に短縮されたと Skeels 氏は言います。
1 月に Workday のデジタル イベントが開催されたとき、Fielmann 社は導入プロセスに入っていました。「Workday のおかげでビジネス プロセスに対する見方が変わりました」と、Wiehoff 氏は言います。組織は Workday のベストプラクティスに基づいて業務を行い、最小限の変更でグローバルに適用することができます。
Harrods 社と Fielmann 社が考える優先事項と、両社が享受したメリットは、特殊なものではありません。業界のトレンドも同様であり、統一されたユーザーファーストな視点で、唯一の正しい情報源に基づくエンタープライズ ソフトウェアを共同で構築することが重要であると考えられています。このイベントのアナリスト セッションでは、IDC ヨーロッパのチーフ アナリストである Philip Carter 氏が、パンデミックによる混乱が小売業界に与える影響と、新しい小売事業モデルがどのように生まれつつあるかについて語りました。
この新しいモデルの中心にあるのは、財務部門や人事部門など、各部門間の強力な連携に基づいた新しいデジタル ロードマップです。この新たな連携方法への変化を主導するのは、あらゆる領域の専門知識を備えた経営幹部からなるチームです。そして、Carter 氏はこう述べています。「これらのリーダーたちが協力し合い、オープンでインテリジェントかつ拡張性に優れたこの統合テクノロジー アーキテクチャを実現する必要があります」
オンデマンドの Workday Industry Insights Europe では、Workday のお客様やパートナー、業界エキスパートの話をさらにお聞きいただけます。
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