倫理に配慮した AI と ML の信頼性構築に向けた Workday の継続的な取り組み
人工知能 (AI) のモダナイゼーションが進んでいますが、私たちの倫理原則も同様です。Workday の機械学習 (ML) の信頼性構築担当責任者を務める Kelly Trindel が、お客様とその社員の皆様のためにどのように信頼できる AI を構築しているのかご紹介します。
人工知能 (AI) のモダナイゼーションが進んでいますが、私たちの倫理原則も同様です。Workday の機械学習 (ML) の信頼性構築担当責任者を務める Kelly Trindel が、お客様とその社員の皆様のためにどのように信頼できる AI を構築しているのかご紹介します。
ここ数年、人工知能 (AI) とそのメリットに対する企業の認識が様変わりしています。理解が進むにつれ、AI がもたらすメリットと潜在的なリスクのバランスを取るための企業の考え方も大きく変化しているのです。
AI のパワーを活用すれば、多くの人が日常的に使用しているアプリケーションを大幅に改善することができます。お気に入りのナビゲーション サービスやストリーミング サービス、オンライン ショッピング サイトなど、身の回りの体験を思い浮かべてみてください。AI を活用することで各種サービスが大幅に向上し、より有意義でパーソナライズされたエクスペリエンスが実現しています。
さらに広い視点で見ると、企業は AI の活用に踏み切ることで、ビジネスの利益を飛躍的に伸ばせる可能性を手にできます。ただしそのために何よりも重要となるのが、予期しない結果を引き起こすリスクを管理するための厳格なポリシーと保護手段の開発です。そこで、Workday は機械学習 (ML) 信頼性構築プログラムを導入しました。このプログラムは、倫理とお客様の信頼獲得に着目し、世界中で進む AI に関する規制を視野に、Workday が ML および AI テクノロジーを提供するための取り組みです。
Workday は 2019 年、倫理的な AI に関するアプローチの開発に力を入れ始めました。AI に対する市場やお客様の理解が深まるにつれ、私たちのアプローチも成熟してきました。倫理的な AI に対する取り組みは、社員、顧客サービス、イノベーション、誠実性など、当社のコア バリューを反映しています。Workday では、信頼性が高く責任ある AI を開発する取り組みの一環として、次の目標の達成を目指しています。
Workday では、人財をすべての中心に据え、常に基本的人権を尊重しています。私たちは、お客様とその社員が商機を特定し、意味のある仕事に注力できるように AI を設計しています。当社のソリューションを導入すれば、人が行う意思決定をサポートし、エクスペリエンスを向上させ、AI ベースのソリューションが提供する推奨事項を受け入れるかどうかをユーザーが決定できるようになります。
当社のテクノロジーは、ユーザーの生産性と意思決定を向上させながら、人的ミスを減らし、面倒な作業を取り除けるように設計されています。私たちは、人の能力とエクスペリエンスの向上、発展に重点を置き、「ヒューマンインザループ」アプローチを活用して、エンドユーザーによる最終的な意思決定を実現します。
AI には、人がよりスマートかつ効率的に業務を遂行できるようにするだけでなく、仕事のあり方そのものも変える可能性があります。Workday は、AI ソリューションがもたらす影響に注意を払い、その可能性を最大限に引き出せるよう取り組んでいます。そして、現実世界の課題に取り組み、お客様、その社員、そして共有コミュニティにプラスの成果をもたらす AI ソリューションの開発に注力しています。
Workday のアプローチは深く考え抜かれ、綿密に組み立てられており、私たちは自社の価値観に沿った独自の AI ソリューションを開発しています。たとえば、人財管理の分野では、生産性の監視を妨げないように心がけてテクノロジーの開発を行っています。また、職務に関連したスキル ソリューションの開発にも力を入れ、個々に合わせたエクスペリエンスを提供し、キャリア開発と成長を促進して、社内の流動性を高められるよう努めています。私たちは、包括的なガバナンス プログラムを展開して、安全性、堅牢性、信頼性に優れた革新的な AI ソリューションを導入できるよう支援しています。
Workday は、インクルージョン、ビロンギング、公平さだけでなく、オープンなコミュニケーションと誠実性も重要視しています。推奨事項を公平に提示できるよう、責任感と倫理観のある行動に基づいて AI ソリューションの設計と提供を行っています。さまざまな形で AI のライフサイクルにバイアスが入り込む可能性があるため、Workday ではリスクベースのレビュー プロセスを活用して、AI ソリューションが予期しない結果を招きやすいかどうか、そのようなリスクをどのように管理できるかを評価しています。
倫理的な AI に対する取り組みは、社員、顧客サービス、イノベーション、誠実性など、当社のコア バリューを反映しています。
Workday は、AI モデルの透明性に関するわかりやすい資料を作成して、お客様に提示しています。この資料では、Workday が提供する AI ソリューションの構築方法、その仕組み、トレーニングおよびテスト方法、継続的なテストと評価の実践を通じた監視方法を説明しています。アルゴリズムの公平性と説明可能性に関する革新的な調査を進め、常に学びながら改善しています。
データ プライバシーと保護は、信頼できる AI に欠かせません。Workday は自社のプライバシー方針を AI テクノロジーを含む、すべての製品およびサービスに適用し、優れたデータ スチュワードシップ、ガバナンス プロセス、プライバシーバイデザインの原則を採用しています。また、ユーザー エージェンシーを尊重し、当社の AI ソリューションで使用するデータをお客様が管理できるようにしています。AI ソリューションを構築するためのデータ アクセスの管理および監査も行っています。お客様とその社員の皆様のプライバシーに関するニーズの進化に注視しながら、最良の形でサービスを提供できるよう努めています。
当社はこれからも多様で部門横断的な専門家と協力して、明確なポリシーと文書化された慣行を通じて関連する原則を全面的に順守しながら、コア バリューである「誠実性」に沿い、正直に伝え、有言実行し、コミットメントを果たしていきます。めまぐるしく変化する複雑な規制環境の中にあっても、このような倫理的な AI の原則を指針に、エンタープライズ向けクラウド アプリケーションのビジネス革新を通じて、お客様の進化するニーズに対応します。
当社は、米国の連邦政府、州政府、地方自治体、欧州連合、および各国政府機関と協力して、リスクに配慮した実用的な規制アプローチを提示し、信頼できる AI テクノロジーに基づいてイノベーションを促進していきたいと考えています。当社の開発プロセスは、新しいベストプラクティスと新たな規制フレームワークを考慮して進化を続けており、これからもお客様、従業員、社会に価値をもたらし、信頼できる AI ソリューションの提供に向けた取り組みを続けていきます。
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AI の開発者やそのテクノロジーを導入する企業は、AI が良いことのために活用されるように連携して取り組む必要があります。AI バリュー チェーンに関与するすべての人々が、AI の開発・使用について責任を持って進めるという使命を担っています。
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Workday は、規制の変化を予測し、お客様が世界中の多様なプライバシー法に準拠するようにサポートすることで、グローバル プライバシーの保護に取り組んでいます。専任のプライバシー チームを設置し、社員教育を継続的に行い、「プライバシーと AI の原則」を製品や実務に組み込むなど、Workday が取り組んでいるプロアクティブなアプローチについて、Workday の最高プライバシー責任者である Barbara Cosgrove が詳しく説明します。