Stancich 氏によると、Deloitte 社は現在、気候変動に対策を講じない場合のビジネス コストと、実質的なカーボン ニュートラル経済に移行した場合に得られるであろう経済的利益を分析したグローバル経済分析レポートの発表に向けて準備中とのことです。
同氏は次のように付け加えました。「これらのレポートはすべて、これまで排出量削減は企業にとってコストがかかるものと考えられてきた前提から始まっています。しかし実際には、経済のモデリングによって示されているように、対策を講じないことのほうがはるかにコストがかかります」
気候危機による異常気象、洪水、干ばつ、農作物の不作、その他の副次的な影響は、すべて経済的な損失をもたらします。Stancich 氏は「脱炭素化を積極的に進めることは、経済的損失を食い止めるどころか、経済成長を促進する非常に大きなチャンスとなる」と話しています。
実現方法に関して企業が抱く可能性のある一般的な疑問点として、Stancich 氏は以下を挙げました。
- 脱炭素化オペレーション モデルに効率的に移行するにはどうすればよいか?
- ますます厳しくなっていく法的要件を満たすにはどのようにすればよいか?
- グリーン経済で新たに生まれた機会を最大限に活用するにはどのようにすればよいか?
こうした疑問点に答えるため、Deloitte 社は統合された炭素排出量プランニング モデルを開発しました。これにより、企業はカーボン ニュートラルに向けて期間を定めた一連の目標を設定し、目標に到達するための道筋を定めることができます。
Workday Adaptive Planning では、「意思決定や投資による排出量への影響を定量化し、それが貸借対照表とどのように関連してくるかを表示する」ダッシュボードを利用できると Stancich 氏は説明しています。